研究課題/領域番号 |
25370824
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
山本 真 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (20316681)
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研究分担者 |
飯島 典子 広島市立大学, 国際学部, 准教授 (40552162)
三浦 哲也 育英短期大学, 現代コミュニケーション学科, 准教授 (80444040)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 華僑 / サラワク / 歴史記憶 / 日本軍 / 中国 |
研究成果の概要 |
日中戦争前期(1937-1941)、中国からの短波ラジオ、教科書、抗日宣伝雑誌、映画、歌曲などを通じて、サラワク華僑に対して、民族意識や祖国の抗戦が宣伝された。これに応え、華僑は救国義捐金運動を展開した。 太平洋戦争時期(1941-45)には、サラワクは激戦地とはならず、華僑を含む現地住民への大規模な虐殺は概ね発生しなかった。しかし、日本の軍政は「ビンタ」や犯罪容疑者に対する酷刑などにより威圧的様相を強く呈した。また、資源の収奪、既存の流通網の寸断、統制経済は、民生を混乱に陥れた。中国から注入された抗日戦争のイメージと太平洋戦争での経験が複合することにより、華人の対日歴史記憶が形成された。
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自由記述の分野 |
中国近現代史
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