日本国内で見ることのできる元朝石刻の拓影の目録である「可見元朝拓影目録」を作成し、所属先のレポジトリーで公開した。これは、元朝史研究の近年の流れである、研究者自身が原石もしくは拓本から史料を採集するための環境づくりを目指すものであり、研究者の環境にかかわらない研究の進展をみちびくものである。この作業に際して、各項目の記述を安定化させるために、中国近世の石刻における目録記述のありかたについての検討を各項目(名称、日付、石刻としての特徴)についておこない。検討結果は、上記目録の「凡例」として公開した。
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