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2013 年度 実施状況報告書

多民族都市レスターの多宗教統合とアフリカン・カリビアンたち

研究課題

研究課題/領域番号 25370877
研究種目

基盤研究(C)

研究機関明治大学

研究代表者

佐藤 清隆  明治大学, 文学部, 教授 (90235333)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードイギリス / 多民族都市レスター / 多宗教統合 / アフリカン・カリビアン / ブラック・ヒストリー / 宗教 / パーソナル・ナラティヴ
研究概要

(1)多民族都市レスターの「好評判」再考に向け、アフリカン・カリビアンに関して彼らとのインタビューや教会の訪問などの現地調査を実施し、さらに今後の研究の基礎史料となるインタビューの内容紹介を中心とした論文を執筆した。こうした「個人のライフ・ストーリー」紹介は、これまでの研究ではほとんどなされていない。
(2)明治大学特定課題研究ユニットの「多宗教・多文化の歴史研究所」から「メモリー・アンド・ナラティヴ・シリーズ」の6冊目として、ホワイトとブラックの間に生を受けたハイブリットの『インタビュー集』(英語版)を刊行した。これは、アフリカン・カリビアンやブラック・ヒストリーとも深く関連する。この書物に対する書評が今年中にレスタシャの著名な歴史学雑誌や日本の歴史学雑誌(英文)に掲載される予定である。また、このシリーズの意義や重要性については、コリン・ハイド氏の英文書評(『駿台史学』、148号、2013年3月)が適切な高い評価を与えている。
(3)明治大学国際交流基金外国人識者招聘事業の一環として、レスター大学名誉教授のリチャード・ボニー氏を招き、在英イスラームやイギリス帝国(移民問題も関連する)の歴史に関するセミナーを4回開催した。また、その妻のマーガレット・ボニー博士(地方文書館元館長)にも、「歴史をつくる―未来のアーカイヴをつくるために地域コミュニティとともに働くアーキヴィスト―」いう題で講演をしていただいた。日本では全く知られていないイギリスの一地方文書館の新たな動きを彼女の経験を通して語っていただいた。アフリカン・カリビアンの歴史にも触れられている。これらの一部は、『招請外国人研究者講演録』(No.3、2014年3月)と『学術国際交流参考資料集』(No.352、2014年3月)に掲載された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

海外出張のレスター滞在中に、インタビュイーの都合がつかず、インタビューのできない方がでて、予定の人数のインタビューを実施できなかったため。

今後の研究の推進方策

2014年度は、前年度の研究・調査を踏まえ、さらにインタビューや現地調査はもちろん、それらの分析もすすめ、本研究計画の「多民族都市レスターの多宗教統合とアフリカン・カリビアンたち」というテーマをまとめていく作業につなげる。また、2013年度にインタビューのできなかった方たちについても、今年度の海外出張中に実施し、これまでの研究・調査を補う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 多民族都市レスターのアフリカン・カリビアンたち2014

    • 著者名/発表者名
      佐藤 清隆
    • 雑誌名

      明治大学人文科学研究所紀要

      巻: 第74冊 ページ: 73-110

    • 査読あり
  • [図書] Memory and Narrative Series 6 Life Story of Mr Terry Harrrison, MBE: His Identity as a Person of Mixed Heritage2013

    • 著者名/発表者名
      Kiyotaka Sato (edited & written)
    • 総ページ数
      pp. 161
    • 出版者
      Research Centre for the History of Religious and Cultural Diversity (Meiji Univrsity, Tokyo)

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公開日: 2015-05-28  

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