研究課題
基盤研究(C)
本研究では、西アジア先史時代社会を理解する一手段として、石器利用に関する徹底した基礎研究を実施した。蛍光X線分析による黒曜石石材の産地同定分析、電気炉および野火を用いたフリントの加熱処理実験、顕微鏡観察による石器の使用痕分析を3つの柱として実施し、実用性の高い基礎データを大量に取得することに成功した。同時に、石材の獲得から石器の廃棄まで、石器利用を1つの流れとして捉える視点から得られたデータを総合し、石器利用における機能的側面と社会的側面を包括的に捉えた新しい石器研究法を提示した。
西アジア考古学