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2016 年度 実績報告書

デカン高原・巨石文化期に現れる高錫青銅器製作技術の源流の探索

研究課題

研究課題/領域番号 25370904
研究機関奈良県立橿原考古学研究所

研究代表者

清水 康二  奈良県立橿原考古学研究所, その他部局等, 指導研究員 (90250381)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード二元系高錫青銅器 / 銅鋺 / 柄鏡 / 佐波理
研究実績の概要

二元系高錫青銅器の起源地に関しては、2つの候補地を想定した結果、東南アジアと中央アジアの2地域を想定した。いずれも錫資源を豊富に埋蔵する地域であり、高錫青銅器が錫原料を大量に消費することを考えると、高錫青銅器の起源地に適した地域である。
今年度は今のところ最古の二元系高錫青銅器を出土するインドのデカン高原巨石文化に属する高錫青銅器と東南アジアタイの高錫青銅器、中央アジアのウズベキスタンから出土する高錫青銅器に関して、資料調査と科学分析を継続した。
インドのデカン高原巨石文化の青銅器を含む副葬品に関しては、相対編年を構築した。この相対編年を実年代で検証するために、デカンカレッジ所蔵品の巨石文化期の鉄製品に関して鉄器のAMS年代分析用の試料採取を行った。この分析が終了すれば、未だ明確でないデカン高原巨石文化の実年代の定点を幾つかの事例で明らかにできると考えている。この他、前年度までに得た青銅器サンプルの鉛同位体分析を行って産地同定の基礎資料を得た。
タイの高錫青銅器に関しては、金相分析を進めると同時に鉛同位体分析を行って、今後の産地同定の基礎資料を得た。
錫資源の豊富な中央アジアのうち、ウズベキスタンを対象に資料調査と踏査を行った。青銅器時代の著名な錫鉱山であるカルナブ遺跡を踏査し、関連する二元高錫青銅器の分布を現地研究者とともに確認した。ウズベキスタン東部や南部では二元高錫青銅器の分布は希薄であったが、中部では年代は紀元前1千年紀後半であるが、二元系高錫青銅器の発見例が多いことを確認できた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 鏡2017

    • 著者名/発表者名
      清水康二
    • 雑誌名

      モノと技術の古代史 金属編

      巻: 1 ページ: 145-187

  • [雑誌論文] 神島八代神社所蔵轡の系譜2016

    • 著者名/発表者名
      清水康二
    • 雑誌名

      文化財

      巻: 49-4 ページ: 167-178

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 雙六の伝来経路に関する再検討2016

    • 著者名/発表者名
      清水康二
    • 雑誌名

      大阪商業大学アミューズメント産業研究所紀要

      巻: 18 ページ: 243-256

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2018-01-16  

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