本研究は、上海大都市圏(中国)に重点を置きつつ、ジャカルタ大都市圏(インドネシア)、バンガロール大都市圏(インド)等を主要な調査対象とし、郊外地域を具体的に画定(地図化)し、その実態をマルチスケールでの詳細な調査によって解明した。研究方法では、住宅利用や所有状況に生じた変化とその空間への投影を、郊外地域に暮らす地付き農民・農民工・市民といった住民グループがたどってきた生活再建のプロセスと結び付けて分析した(生活再建と住宅利用や所有状況変動の軌跡を可視化する方法の開発)。さらに、郊外地域が都市圏で担うべき機能、持続可能な地域のための整備方針を具体的に提示した。
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