全国各地に残る「陣屋」の遺構を整理しながら、「陣屋」および付帯する集落の景観復原を行うことを目的とした研究である。研究の進め方として、地図上で「陣屋」の地理的位置を確認しながら立地の問題を考察し、また、「陣屋」に付帯する集落との位置関係を検討していった。その後、形態的な特徴を整理分類し、陣屋の構造について検討した。その施設配置からみた形態や構造、陣屋と付帯する集落との位置関係などはいくつかのパターンに分けられることがわかった。陣屋にもたせる機能によってタイプ別に整理できるのではないかと考えて整理した結果、政策または地域性の相違が景観にあらわれていることがわかった。
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