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2015 年度 実績報告書

フィールドノート・アーカイブズの基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 25370932
研究機関筑波大学

研究代表者

中野 泰  筑波大学, 人文社会系, 准教授 (20323222)

研究分担者 足立 泰紀  神戸医療福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (30269922)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードアーカイブズ / フィールドノート / フィールドワーク / 実践 / 桜田勝徳 / 民俗学者 / 社会調査
研究実績の概要

最終年度においては、以下の5点の調査研究を行った。桜田勝徳調査研究資料について、1,詳細な資料目録を作成し、慶応義塾大学文学部古文書室へ目録データとして提供した。2,桜田勝徳の子息を対象に、所蔵されていた調査研究資料、所蔵環境、利用方法、フィールドワークに関わる事項、及び、それらの変遷について調査を実施した。3,桜田勝徳の代表的フィールドワークの地へ現地調査と関係資料調査を実施した。4,研究会を開催し、アーカイブズの全体構造(性格と特徴)の解明とともに、桜田によるフィールドノート、フィールドワークの意義について検討を行った。5,調査研究報告書を作成した。(1)桜田勝徳調査研究資料の総目録と、5種の形態別目録を作成し(pp.1-61)、目録に対する解題を中野泰が「解題―桜田勝徳調査研究資料アーカイブ―」と題して執筆し(pp.63-81)、「桜田勝徳年譜:フィールドワーク・ノート・著作」と題した資料(pp.135-142)を収録し、今後の調査研究の活用の便宜を図った。(2)桜田によるフィールドノート・フィールドワークについて加えた検討に関する以下の5つの論文を収録した(足立泰紀「桜田勝徳の学問形成に関する一考察」(pp.83-89)、渡瀬綾乃「大福帳「甑島紀行」にみる桜田勝徳のフィールドワーク」(pp.91-99)、辻本侑生「フィールドノート・アーカイブズからみる『美濃徳山村民俗誌』の作成過程」(pp.101-108)、中野泰「GHQ 時代のフィールドノートとフィールドワーク-漁村調査を中心に-」(pp.109-126)、林圭史「「物」を見る眼―資料収集方法との関わりから―」(pp.127-134))。(3)以上、このアーカイブが、主として物質や写真以外の文字資料で構成されている特徴と、桜田によるフィールドノートに一貫する性格といくつかの興味深い変化が見られる点を明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 越美山地における焼畑の禁止と地域社会-過去の民俗誌データの二次分析から2015

    • 著者名/発表者名
      辻本侑生
    • 学会等名
      日本民俗学会
    • 発表場所
      関西学院大学 西宮上ヶ原キャンパス(兵庫県西宮市)
    • 年月日
      2015-10-12
  • [図書] フィールドノート・アーカイブズの基礎的研究2016

    • 著者名/発表者名
      中野泰編、足立泰紀・辻本侑生・中野泰・林圭史・渡瀬綾乃著
    • 総ページ数
      142
    • 出版者
      株式会社 石崎印刷

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公開日: 2017-01-06  

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