研究課題
基盤研究(C)
本研究では、1954年にアメリカが実施した水爆実験によって被ばくし、避難生活を送るマーシャル諸島ロンゲラップ共同体を対象として、被ばく後の社会における「つながり」の意味を明らかにした。避難島での伝統保存食の復活は、拡散居住する避難者同士、および避難地周辺の島々との関係性を構築するのに重要な役割を果たしていた。これらの関係性の構築は、避難地周辺の自然知の獲得を可能とし、いっそう生産を促進させ、贈与関係における地位の回復が見られた。
文化人類学