• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

生命倫理問題におけるソフトローの意義と実態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25380019
研究種目

基盤研究(C)

研究機関立命館大学

研究代表者

平野 仁彦  立命館大学, 法学部, 教授 (80189852)

研究分担者 渡辺 千原  立命館大学, 法学部, 教授 (50309085)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード生命倫理 / ソフトロー / ガイドライン / 法理論 / 法システム / 法的規制
研究概要

後述のように、研究初年度は事情により所期の研究計画をほとんど進めることができなかった。
研究実績としては、医療実務研究者を招き次の研究会を行ったことである。
京都府立医科大学助教、福本環氏「成人期女性のリプロダクティブヘルス/ライツ研究─性暴力被害者支援に関して─」(2014年3月13日(木)13:30~16:00、立命館大学衣笠キャンパス学而館第2研究会室にて)。
報告内容は成人期女性のリプロダクティブヘルス実現への諸方策に関するものであったが、母体保護法による中絶の医療的対応、とくに中絶同意とそれに関する実証研究についても詳細にふれられた。生命倫理問題に対する医療現場の実態を知る上で有益であった。また、当研究会には研究分担者、研究協力者、およびテーマに関心を持たれた医療法務研究者と法実務家の出席があり、質疑応答を通してたいへん興味深い情報交換が行われた。
この研究会のほか、2013年度は、課題研究遂行に向けた準備として、テーマに関係する欧語研究文献の収集、研究情報の検索と整理を容易にする情報機器の購入などを行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

所属大学における学内行政上の役職(図書館長)および学外役職(私立大学図書館協会会長)の初年度と重なり、2つの図書館創設、規程改正など、諸課題への取り組みに相当の時間を要し、本テーマ研究はほとんど進めることができなかった。

今後の研究の推進方策

生命倫理ソフトローに関する法理論研究と法実態研究を企図しているため、理論研究について法システムの構造解明を進めるとともに、2年目は実態調査についても、国内外の関係文献を確認しつつ具体化を図りたい。
ただ後者の点については、上記過年度の研究実績として上げた研究会の折に医療実務研究者より、医療機関における情報収集にはきわめて困難な側面があるとの指摘がなされた。研究2年目では、調査実施を予定しているが、場合によっては当初計画を変更せざるをえないことも予想される。方針転換が必要であればそれも併せて検討したい。

次年度の研究費の使用計画

研究初年度は、上記「現在までの達成度」において述べたように、特別の事情があって研究への取り組みに十分時間をとることができなかった。
そのため、生命倫理ソフトローに関する理論研究および実態研究の双方において、情報収集が不十分であった。また、生命倫理分野の研究者との研究交流や情報交換についても、研究会を1度開いたのみで、積極的に進めることはほとんどできなかった。
今年度は、上記「今後の推進方策」で述べたように、遅れを取り戻して理論研究と実態研究の具体化を図りたい。
当初計画における初年度使用額の持越し分については、研究計画の推進のため、文献資料の収集、研究交流、調査費用などに使わせていただきたいと考えている。

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi