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2015 年度 実績報告書

クロス・ボーダー取引と消費税

研究課題

研究課題/領域番号 25380027
研究機関一橋大学

研究代表者

渡辺 智之  一橋大学, 国際・公共政策大学院, 教授 (80313443)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード消費税 / クロス・ボーダー取引
研究実績の概要

平成27年度においては、クロス・ボーダー取引に焦点を当てた消費税研究プロジェクトの取りまとめをおこなうべく、複数の論文を作成し、税務関係の専門誌に掲載した。また、ニュージーランドに出張して、日本における消費税の改正とニュージーランドで検討されているGST改正に関して、内国歳入庁の幹部との意見交換を行った。また、同国の大学におけるGST研究者と今後のアジア・太平洋諸国の消費税制の国際比較研究の深化に向けた相談を行った。
平成27年末には、軽減税率の導入とインボイス方式導入に向けた税制改正の内容が明らかになったので、改正内容について、IBDFのVAT Worldwideというデータベースのアップデート作業を行った。さらに、日本税理士会における消費税に関する研究会に参加し、消費税が経済活動に及ぼす影響についての基礎研究を開始した。
3年間の研究期間全体を通して、当初予定した国際比較研究も日本の消費税制の在り方についての検討も、順調に行うことができたが、この背景には、科研費の補助によって、ヨーロッパ・東南アジア・オセアニアへの出張が可能になり、現地の研究者・実務家・当局者と議論する機会が持てたことがある。また、日本において、国境を超える役務取引に対する消費税課税に関する税制改正が行われたほか、軽減税率をめぐる議論が活発に行われ、国際的にもOECDのVAT/GST Guidelineが作成されるなど、現実のリアルタイムの動きが研究課題と深く結びついていたこともラッキーであった。今後とも、日本の消費税制につき、基礎研究と国際比較研究をさらに深めていきたいと考えている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (3件) (うち謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] 給与所得控除のあり方2016

    • 著者名/発表者名
      渡辺智之
    • 雑誌名

      税研

      巻: 185号 ページ: 40-45

  • [雑誌論文] 付加価値税におけるリバースチャージ方式2015

    • 著者名/発表者名
      渡辺智之
    • 雑誌名

      税務弘報

      巻: 63巻5号 ページ: 55-61

  • [雑誌論文] 国境を超えた役務の提供に対する消費税課税:見直しの背景・意義・今後の課題2015

    • 著者名/発表者名
      渡辺智之
    • 雑誌名

      税経通信

      巻: 70巻9号 ページ: 18-27

    • 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06  

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