研究実績の概要 |
今年度はまず,Kent Greenawalt教授のSpeech, Crime, and the Uses of Language (1989)を読み込み,定義付け衡量と保護領域論に関わる部分をメモし,検討した。第2に,定義付け衡量論と保護領域論を展開しているその他の文献を収集し,これまでに検討したFrederick SchauerとKent Greenawaltへの評価,それらとの異同を調査した。特に,Cass Sunstein, Democracy and the Problem of Free Speech (1995)がこの点について詳しく論じていたため,深く読み込んだ。また,この主題に関わるStanford Law Review, vol. 53(4)のJed RubenfeldとEric Posnerの論争を読み,分析,検討した。そのほか,Laurence Tribe, John H. Ely, Melville Nimmer, Steven Shiffrin, Kenneth Karst, Daniel Farber, Larry Alexanderの論文を精読し,関連部分をメモした。
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