本研究は、英国およびオーストラリアにおける会社取締役等経営義務および責任を巡る理論の変遷を主として信託的構成に着目して遂行するものである。すでにこの分野には先行研究の蓄積があるが、両国において会社制定法上の義務および救済として明文化されて以降までフォローアップするものは未だほとんどない。 本研究では、英国およびオーストラリアにおける現地調査を通じて明らかとなったエクイティ上の義務および救済の発展過程について、時系列にまとめ、会社制定法上の導入家庭での議論を参照した。英国の状況については、一定程度成果をまとめ、公表することができ、さらに現在、最近の最高裁判例の影響等についても探りつつある。
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