研究課題
基盤研究(C)
福島第一原子力発電所事故によって生じた様々な損害は、メキシコ湾原油流出事故において損害賠償の対象として個別類型化されているほどには、互いを区別しがたい。環境損害一つをとってみても、自然豊かな地域において、その恵みを享受しながら生活してきた人々にとって、当該地域の環境固有の価値は、「ふるさと」の価値と明確に区別できるのだろうか。現在係属中の訴訟の多くにおいて原告が主張している「ふるさとの喪失」について、今後は、被災者の長期避難が生じている災害との比較研究において明らかにしていきたい。
環境法、民法