追及権に関わる欧州の現状を把握し、欧州指令の分析を行った。それによって、指令がEU加盟国に与えた影響と問題点を明らかにした。また、欧州域外において、追及権がどのように検討されているかといった観点からの検討も行った。アメリカにおいては、議会に提出された追及権法案及び著作権局による追及権に関わる報告書を対象とした研究を行った。 またCJEUで検討された追及権に関わる二つの判決から、ハーモナイゼーションに至ったのちも存在する各国法の差異とその解決法についても検討を行い、追及権が今後どのような方向に行くか、あるいは、我が国で導入する際にはどうあるべきかについて研究を行った。
|