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2013 年度 実施状況報告書

英国公務員制における管理と専門性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25380168
研究種目

基盤研究(C)

研究機関専修大学

研究代表者

藤田 由紀子  専修大学, 法学部, 教授 (00338584)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード英国公務員制度 / 公務員制度改革 / 政府プロフェッション / PSG
研究概要

本研究の目的は、英国公務員制度において、その専門性を担う政府内のプロフェッショナル・グループの内部管理に着目し、各グループの専門性の向上やプレゼンスの変化について分析するものである。特に、平成25年度においては、①Professional Skills for Government(PSG)導入の背景と経緯、PSG実施後の評価、及び、②各プロフェッショナルグループの再編と自己戦略・内部管理の調査を中心として研究を進めることとした。その研究実績概要は以下の通りである。
1.ロンドン現地調査の実施(平成25年8月17日~27日)
①に関しては、PSGの評価に関する調査に加え、現在進められている公務員制度改革について、内閣府の改革担当課長等へのインタビュー調査を実施し、PSGからの継承点やPSGとの相違点に関する分析に寄与する情報が得られた。
②に関しては、PSG導入の主眼として新設された、ポリシー・プロフェッションとオペレーショナル・デリバリー・プロフェッションを中心に、それぞれのグループの管理部局の担当職員等へのインタビュー調査を実施し、自己戦略・内部管理の実態に関する情報が得られた。
2.東京大学行政学研究会での報告(平成25年12月14日)
上記現地調査で得られた新たな情報も加え、PSGに関するこれまでの研究成果を、12月に開催された東京大学行政学研究会で報告し、出席者からの有益なコメント等を得ることができた。現在は報告内容をベースにした論文の執筆を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度には、ロンドンでの現地調査を実施し新たな情報収集を行うこと、及び、PSG導入の背景・経緯と実施後の評価に関する研究をまとめることを目標としていたが、8月に実施した現地調査では充実した成果が得られた。また、PSGに関する研究に関しても、現行改革との比較考察の視点も加えることができ、平成25年12月の東京大学行政学研究会でこれまでの成果を報告し、それに基づいた論文執筆を進めているところである。

今後の研究の推進方策

平成26年度の研究実施に関しては、英国政府内の各プロフェッショナル・グループの自己戦略・内部管理に関する調査を中心に進めていく。特に前年調査を行ったポリシー・プロフェッションとオペレーショナル・デリバリー・プロフェッションに加え、法律のプロフェッションを重点的に調査する予定である。そのために再び現地調査を実施する。
また、これと平行して、研究全体の理論枠組みの構築のために、先行研究を広く参照しながら理論的考察を進めて行きたい。

次年度の研究費の使用計画

当初は現地調査を8月と3月で2回実施することを予定していたが、8月に実施した調査での成果が大きかったため、3月には現地調査を実施せずに、研究成果の発表のための時間をとることにした。そのため現地調査は1回の実施に留まり、研究費の未使用額が生じた。一方、これまで使用していたパソコンがメーカーのサポート停止となり、買い換えの必要が生じたために、未使用額の一部を新しいパソコンの購入費に充てたが、なお残額が生じることとなった。
次年度に実施予定の現地調査費に充当するか、または、研究成果の英語論文執筆の際のネイティブ・チェック等の代金に利用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 英国公務員制度改革における専門職化の意義

    • 著者名/発表者名
      藤田由紀子
    • 学会等名
      東京大学行政学研究会
    • 発表場所
      東京大学本郷キャンパス

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公開日: 2015-05-28  

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