現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
第1に資料収集、第2に文献収集、第3にイギリスの研究者との交流、第4に執筆の順にのべる。第1に、資料収集である。ウォリック大学現代史資料館で収集した資料MSS175A-145およびMSS175A-146さらにMSS175A-147のファイルは、フォークランド戦争に関する、市民側からの反応のひとつである。これらのファイルの内容資料を、写真撮影したが、その枚数は、全部で2909枚にのぼる。 第2に文献収集については、戦争と平和に関する哲学的な研究について、これまでの古典を含めて、基礎文献を収集した。例えば、G.M.Reichberg(ed.), The Ethics of War, Blackwell, やHugo Grotius, The Rights of War and Peace, A.M.CおよびRichard Tuck, The Rights of War and Peace, Oxford UP などをはじめ、その数は、数十冊にのぼる。第3のイギリスの研究者との交流については、マッケルダウニー教授と、ヒムズワースの教授たちとの交流をつづけている。 第4の執筆については次のものである。1:「フォークランド戦争の兆候(2)」(愛知学院大学論叢『法学研究』57巻3・4号、1-18頁)。2:フォークランド戦争以来のナショナリズムについての「イギリスのEU離脱と政治機構」(愛知学院大学論叢『法学研究』58巻1・2号、1-30頁)。3:フォークランド戦争の背景についての『現代イギリス政治史(第2版)』(ミネルヴァ書房、297頁)。4:フォークランド戦争の文化的背景についての「マグナ・カルタ800周年を日本で考える」(愛知学院大学法学部同窓会『法学論集』第5巻、359-379頁)である。
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