朝鮮半島冷戦体制に焦点を当てて、東アジア冷戦がグローバル冷戦とどのような関連を持って展開されたのかを日米韓の一次史料に基づき解明した結果、1980年代に本格化された韓国の北方外交が、70年代のデタント期、南北体制競争や外交競争の激化に対応した進取的な選択として、韓国朴正煕政権によって既に選択されていたという新たな知見を獲得した。 さらに、そうした知見に基づき、韓国外交に対して日本が積極的に協力しているという新たな事実を発掘することを通して、国交正常化50周年を迎えながらも葛藤が絶えなかった日韓関係に対して、この50年の成果を踏まえたうえで新たな関係を構築する必要があるという政策提言を行った。
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