研究課題/領域番号 |
25380207
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
伊藤 剛 明治大学, 政治経済学部, 教授 (10308059)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 米中関係 / パワー / 戦略的曖昧性 / 日米中関係 / 軍事力 / 政治力 / 海洋安全保障 |
研究概要 |
米中関係に関する研究は従来から行っていたが、この一年はとくに両国が発表する声明や、外交交渉全般に関して研究を行った。研究そのものはそれほど遅滞なく進行し、かつて出した書籍の重版や、論文、学会発表等を行ったが、基金そのものは翌年度に主に使用することを考えて、全額を使用しなかった。 第一に、類似する研究費によって海外での調査を行うことができたため、本予算によって海外出張を行う必要が低くなり、2013年度はむしろ研究遂行に必要な物品のために大体の予算を費やした。第二に、2014年度において特別研究を大学より命じられることがすでに明らかになっていたため、翌年度には大きな予算を海外調査に割くことが可能となることが本研究を開始する段階で分かっていたこと、との二つが挙げられる。 研究そのものは、霞山会『東亜』への論文執筆、海外メディアに対して発表を行ったエッセイ、日本国内・海外での学会での発表、国際会議のコーディネートといくつかの成果を挙げることができる。とりわけ、本研究課題のように、現在進行中の課題を追求する際には、どうしても自らの意見を日本国内だけでなく、海外にも披露しないといけない。もっとも、本研究課題に直接に関連する成果もあれば、米中関係全般に関する成果もあり、両者が混在しているのが現状である。本研究課題そのものは初年度が終わったばかりなので、翌年度はこの成果を素にいくつかの論文を執筆していくことを考えている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度の研究予算を全額使用しなかったが、研究成果の進捗状況から考えれば、それなりに課題そのものは進行している。本研究課題に関しては、海外での調査が欠かせないところもあり、翌年度には長期間にわたる海外出張を予定している。 本研究課題において重要なのは、テーマに沿った論文を今後も発表していくことである。とくにタイムリーに変化する東シナ海・南シナ海の安全保障に関して米中間がどのような声明を発表しているかをフォローし、適宜コメントも出していく必要がある。
|
今後の研究の推進方策 |
次年度においては、長期間にわたる海外での調査を予定している。これによって、現在進行中の米中関係に関する課題を観察することが可能となる。第一には、現地でのインタビューを行うこと。第二には、それらを文章にして発表すること。第三には、可能ならば、書物にそれらをまとめていくことの三つが目標とするところである。
|
次年度の研究費の使用計画 |
理由は二つ。第一に、2013年度は類似課題の研究費によって海外での調査のほとんどを賄うことができたこと。第二に、2014年度において長期の海外調査を計画しており、そちらに多くの予算を傾注したいと考えたこと。 2014年度の海外調査、及びその関連費用において使用する予定である。
|