研究課題/領域番号 |
25380209
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研究機関 | 駒沢女子大学 |
研究代表者 |
臼井 実稲子 駒沢女子大学, 人文学部, 教授 (80257279)
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研究分担者 |
山本 武彦 早稲田大学, 政治経済学術院, 名誉教授 (10210535)
宮脇 昇 立命館大学, 政策科学部, 教授 (50289336)
坪内 淳 山梨大学, 総合研究部, 准教授 (60303393)
松村 史紀 宇都宮大学, 国際学部, 講師 (80409573)
玉井 雅隆 立命館大学, 政策科学部, その他 (60707462)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 経済制裁 / 安全保障 / UN / EU / OSCE / 中国 / 民間企業 / 国際研究者交流 |
研究実績の概要 |
平成26年度の計画では第一仮説の具体的な分析に着手し、初年度に抽出した論点に基づき事例研究を遂行すると同時に、第二仮説に即して分析を行うことを計画していた。 この計画に即して、以下3回の研究会を開催した。2014年6月14日に立命館大学衣笠キャンパスにおいて「民主化をめぐる経済制裁」(宮脇昇)、同年10月3日に早稲田大学において「EUの経済制裁」(臼井実稲子)、2015年3月4日に早稲田大学において水谷元海氏による「米国の対イラン制裁の合法性」を開催した。 また、研究最終年度でのInternational Studies Association(ISA)での成果報告を視野に、2015年2月18日から21日まで米国ルイジアナ州ニューオリンズで開催された2015年度ISA研究大会に、今年度より研究分担者に加わった玉井雅隆氏を派遣。昨年度より研究協力関係にあるGraduate Instutute のThomasBiersteker教授と ジャンムーランリヨン第3大学のEric Degila准教授が同大会で担当した制裁パネルに参加するとともに、27年度の研究協力についての話し合いを行った。 さらに2015年3月26日から28日に研究代表者の臼井実稲子がジュネーブのGraduate Instituteを訪問し、Biersteker教授とDegila准教授と会い、研究最終年度の研究成果発表(2016年度ISA研究大会での報告および出版)を含む、今後の研究協力についての話し合いを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
理由 1)初年度に引き続き、また26年度の計画に従い、事例研究を中心とした研究会を開催し、メンバー間の共通認識の形成が進んだ。 2)初年度に研究協力を約したThomas Biersteker氏とEric Degila氏との協力体制が進展し、最終年度の研究成果の公表(国際学会での発表および学術書の発刊)でも協力が得られることになった。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題の成果発表の第一段階として、2015年4月18日に南山大学で開催されるグローバル・ガバナンス学会で「経済制裁とグローバルガバナンス」部会(司会 坪内淳)を担当し、北朝鮮制裁(山本武彦)、ウクライナ問題と制裁(玉井雅隆)国連制裁とグローバルガバナンス(Thomas Biersteker)、アフリカにおける国連経済制裁(Eric Degila)の発表を行う。 27年8月末を締め切りとして『経済制裁の研究(仮題)』(志學社)を出版するとともに、28年3月の刊行予定で英語での出版を予定している。 また、2016年3月15日から19日に開催される2016年度ISA研究大会に経済制裁パネルを担当する。以上の研究成果報告には、Biersteker教授と Degila准教授も参加する。
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次年度使用額が生じた理由 |
国際研究協力が進み、当初計画されていなかった外国人研究者招聘が次年度に予定されたため、その経費に充当するため。
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次年度使用額の使用計画 |
外国人研究者招聘 2名 ジュネーブからの往復旅費・宿泊費
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