EUの対外政策においては、理念的・規範的側面が強調されてきたが、難民・移民問題、テロの多発、英国のEU離脱(Brexit)などの多様な危機によって、EUが優先されるべき政策のジレンマが生じている。 EUが重視してきた規範的な価値や協調的な方法よりも、国家や国民の利益を重視することを求める反EUの動きが台頭しているが、EUの政治指導者は、規範的な原理に基づく行動原理を継続させようとしている。本研究は、欧州の専門家へのインタビューや公式資料などの文献兼研究を通して、EU対外政策の政策過程の特徴を明らかにした。
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