アセアン(東南アジア諸国連合)における2009年のASEAN政府間人権委員会(AICHR)設立以降の人権規範、保護の促進とその限界について、アセアン域内のマルチ・トラックアクターを通じた分析をオーラル・ヒストリー形式の聞き取り調査を用いて行った。マルチ・トラックアクターとは政府間機関(トラック1)、シンクタンクなどのトラック2、そして市民社会アクターが構成するトラック3のチャンネルとその相互作用を意味する。AICHRが渇仰を始めてからの最も重要な成果とされるアセアン人権宣言の策定とその問題点についてこうしたアクターの相互作用の分析を行った。
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