物・資本の国際間移動に伴って世界経済がかつてない緊密な関係になる。このグローバル化傾向について、それぞれメリット・デメリットあることが経済学者に強調される。安定的持続可能な経済成長を保つため、どのような条件で国内市場を開放すべきか、またその逆になるかは重要な課題である。これらの経済現象を意識し、本研究では国際貿易・資本移動を考慮した動学的一般均衡モデルを用いて、市場開放のタイミングおよびショック(危機)の国際間の波及効果を分析した。これによって、発展の遅れる国が先進国に追いつくこと;経済発展における貿易パターンの変化;および累進税の安定化効果など新しい結果を得た。
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