研究課題
基盤研究(C)
私的観測下のくり返しゲームにおいて均衡を見つけ出す一般的手法を編み出すことは、長らく未解決問題であったが、これに対する解答を部分観測マルコフ意思決定理論の応用によって与え、見間違えのある場合にどのようにすれば協調できるかを明らかにした。また、1回限りの関係においても、戦略をあらかじめ準備してこれを機会があるごとに改訂する場合には、協調が達成できることを示す理論モデルを開発し、基礎理論と応用を研究した。さらに、私的観測下の世代交代型くり返しゲームの理論モデルに非常に近い構造を持つ労働組合を発見し、詳細な調査を行うことにより、私的観測下で協調を達成する新たなメカニズムを発見した。
理論経済学