海外共同研究者を招聘して国際コンファレンスを開催し、次の研究成果が得られた。(1)東アジアの諸企業は、国際生産ショックを受けて多様な進化を遂げている。特に日本企業は、リーマンショックと東日本大震災を経験し海外展開を加速化している。(2)東アジアの資本主義には多様性が存在し、そのもとで多様な技術システムが発展している。それは、各国の国内制度とグローバル・サプライチェーン双方から影響を受けている。(3)東アジア国際産業システムは中間財貿易を中心として発展し、日本、中国、韓国のマクロ経済動態に影響を与えている。(4)成長する中国を軸に国際産業連関が発展するなか、日本では脱工業化が加速化している。
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