研究課題/領域番号 |
25380238
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
浅田 統一郎 中央大学, 経済学部, 教授 (20151029)
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研究分担者 |
高橋 青天 明治学院大学, 経済学部, 教授 (10206831)
松本 昭夫 中央大学, 経済学部, 教授 (50149473)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 遅れ微分方程式 / タイム・ラグ / ケインジアン・マクロ動学 / 高次元非線形動学モデル |
研究実績の概要 |
松本昭夫は、F.シダロフスキー教授と共同で遅れ微分方程式を用いたタイム・ラグが経済に及ぼす影響を分析するミクロおよびマクロ経済動学モデルを構築し、Chaos, Solitons and Fractals, Structural Change and Economic Dynamics, Applied Mathematics and Computations, Discrete Dynamics in Nature and Society等のレフェリー制の学術雑誌に発表し、また、シダロフスキー氏との共著"Game Theory and Its Applications"をSpringerから出版した。浅田統一郎は、高次元ケインジアンマクロ経済動学に関する大内雅浩氏との共同論文"Mathematical Formalization of Macroeconomic Stabilization Policy in a High-dimensional Keynesian Model with Public Debt Accumulation"を、スロヴァキアで発行されているレフェリー制の数学の学術専門誌Acta Mathematica Universitatis Comenianaeに発表し、中央大学経済研究所年報等の学術専門誌や中央大学経済研究所が発行している出版物にケインジアンマクロ動学および変動相場制下の2国動学モデルに関する論文を発表した。なお、2015年6月26日と27日に、松本昭夫と浅田統一郎がオーガザイザーになって、中央大学多摩校舎で国際会議NED2015(The 9th International Conference on Nonlinear Economic Dynamics)を開催し、日本、アメリカ、ドイツ、イタリア、スロヴァキア、ウクライナ、デンマーク、スウェーデン、オーストリア、フランス、オーストラリア等、多くの国からの参加者があった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在までのところ、おおむね順調に当初の予定どおり研究が進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
今後も、遅れ微分方程式を用いたタイム・ラグが経済に及ぼす影響を分析することができる様々なタイプの動学モデルの構築と解析、および、多数の変数を含む高次元の非線形ケインズ動学モデルによるマクロ安定化政策の研究を、さらに推進する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
国際会議出席の予定が次年度になったために、未使用分が発生した。
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次年度使用額の使用計画 |
国際会議へ出席するための費用に使用する予定である。
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