• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実績報告書

所得の不平等度とナイト流不確実性

研究課題

研究課題/領域番号 25380239
研究機関帝京大学

研究代表者

小島 寛之  帝京大学, 経済学部, 教授 (30328083)

研究分担者 浅野 貴央  岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (40423157)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードナイト流不確実性 / 不平等
研究実績の概要

平成27年度は研究計画に基づき、以下の点について研究を行った。
1.ナイト的不確実性下での情報の更新の研究:平成26年度から執筆し、改訂を続けてきた、ショケ期待効用における情報による認識改訂についての研究を完成した。これは、確率的推論に変わる新しい不確実性下の推論として研究が著しく発展中のショケ期待効用に対して、確率理論の条件付確率に対応する概念を作り出す研究である。重要な改訂方法として、Naive-Bayes改訂、Dempster-Shafer改訂、Fagin-Halpern改訂の三つが提唱されているが、これらを統一的に公理化する方法を開発した。さらには、前の二つに対しては、推論の改訂において問題になっているdynamic consistencyとの関係をはっきりさせた上で、dynamic consistencyをぎりぎりに制限しての公理化を行った。この論文は、現在、国際的英文学術誌に投稿し、審査中である。
2.素事象の分離性を基礎とした不平等回避の公理化の研究:平成26年度から研究し、十分な議論を続けてきた、素事象の分離性を基礎とした不平等回避の公理化の研究を完成し、論文を執筆した。この研究は、Machinaが提唱した事象の分離性を、ショケ期待効用の枠組みでの素事象の分離性に発展させ、それを公理化したものである。この公理系によって、GilboaのVariation回避や、Rohdeの不平等回避を統一的に公理化することができる。そればかりではなく、もっと多様な構造の不平等回避をも、容易に公理化が可能となる。この論文は、精密な改訂の上、近日中に投稿の予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2015 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 図書 (2件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] An Experimental Test of a Search Model under Ambiguity2015

    • 著者名/発表者名
      Takao Asano, Hiroko Okudaira, and Masaru Sasaki
    • 雑誌名

      Theory and Decision

      巻: 79 ページ: 627-637

    • DOI

      10.1007/s11238-015-9488-x

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Overconfidence, Underconfidence, and Welfare2015

    • 著者名/発表者名
      Takao Asano, Takuma Kunieda, and Akihisa Shibata
    • 雑誌名

      Journal of Institutional and Theoretical Economics

      巻: 171 ページ: 372-384

    • DOI

      10.1628/093245615X14273596659161

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [図書] 完全独習ベイズ統計学入門2015

    • 著者名/発表者名
      小島寛之
    • 総ページ数
      288
    • 出版者
      ダイヤモンド社
  • [図書] 確率を攻略する2015

    • 著者名/発表者名
      小島寛之
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      講談社
  • [備考]

    • URL

      https://www.e-campus.gr.jp/staffinfo/public/staff/detail/63/18

  • [備考]

    • URL

      https://sites.google.com/site/takaoasano73/

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi