J.S.ミル『経済学原理』やジェームズ・ミル『経済学綱要』、マルクス『資本論』などにおける女性労働の記述を扱い、経済学が女性の経済問題をどのように分析してきたのかを経済学説史の分野で研究するとともに、19世紀から20世紀にかけてのイギリスにおける女性の経済思想を明らかにした。その結果まだ学問として一般には知られていなかった経済学を普及させたハリエット・マーティノウの影響が大きいことを理解し、マーティノゥ・ソサエテイのコンファランス等で毎年報告し問題意識を発表した。結果、理解や多くの協力を受け現在も密接な研究交流が行われている。
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