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2015 年度 実施状況報告書

労働市場の需要・供給行動分析による就業形態の多様化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25380264
研究機関東京大学

研究代表者

松本 章邦  東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80579714)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード労働経済学 / データ解析
研究実績の概要

初年度から2年目にかけては, 原子力発電所内の多重請負構造の問題について, 労使間での情報の非対称性に注目した実証分析を行い, 査読付きの海外論文雑誌に論文として報告した.
平成27年度 (3年目) にはその延長として, いわゆる非正規雇用に見られる雇用・就業形態の多様性に注目した, 家計・労働者側の労働供給行動における意思決定を考察した. 平成27年4月に独立行政法人統計センターから「就業構造基本調査」の匿名化再集計データを提供していただき, ミクロ実証分析の手法を適用した事実発見を目標として活動してきた. 提供されたデータは3期分 (調査は5年ごと) だがパネルデータではなく, difference-in-differnce 等の因果効果測定の手法は適用が難しいと考え, 比較的頑健な相関関係を発見して仮説を立てる方針を取った. ただし, 調査標本には過去に関する質問項目もあり, 単純なクロスセクションデータの相関よりも得られる情報は多い. これまでに年齢, 性別, 世帯構成, 本人の年収, 世帯の収入, 未成年者の (年齢ごとの) 数といった属性のうち複数を軸として疑似ヒートマップの作成等, データの可視化を行い, 特に世帯分類については同居する世代数が重要な属性であることが見出された. 現在はこれらの定性的な事実をワーキングペーパーにまとめつつ, 標本のグループ化による仮説設定を試みている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度と同様で, 2年前の引越しによりデータを利用できなくなった期間の分, ずれこんでおります.

今後の研究の推進方策

特に方針は変更せず, このまま研究を進めていきます.

次年度使用額が生じた理由

研究の進行に遅れが生じていたため, 補助事業期間延長を申請し (承認済み), 使用計画を1年遅らせることを予定いたしました.

次年度使用額の使用計画

上記の通り, 従前の使用計画を1年遅らせて使い切る予定です.

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公開日: 2017-01-06  

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