研究課題/領域番号 |
25380281
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
宮田 敏之 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (70309516)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | タイ農業 / ジャスミン・ライス / タイ東北部 / 豪州の国際協力 |
研究概要 |
2013年7月6日には横浜市立大学で開催された日本タイ学会・第15 回研究大会の企画パネル1:「タイ経済:脱「中所得国」の新局面と直面する課題」において、「インラック政権下の米担保政策とタイ社会経済の行方」と題して発表した。タイ東北部の農村開発の主要な柱であるジャスミン・ライス栽培に関わる米担保政策との歴史・現状・課題について報告した。 「豪州の国際協力と東南アジア:豪州の乾燥地域開発の経験とタイ東北部農村開発」に関わる資料調査のため、2013年10月1日かららタイ・バンコクにて資料調査と収集を行った。2013年10月1日から2013年12月31日までは、主に、タイ国立チュラーロンコーン大学中央図書館タイ情報センターにおいて、タイに対する国際協力、特に、オーストラリアやアメリカの国際協力について、資料調査をおこなった。2014年1月から2月18日までは、主として、タイ国立公文書館において、タイ農業関係資料の調査を行い、資料の収集と整理をおこなった。また、2014年1月3日~6日(4日間)、1月23日~25日(3日間)、東北タイ(ローイエット県、マハーサラカーム県、ブリラム県など)で資料調査及びヒアリング調査を行った。また、2013年2月28日には、バンコクで定期的に開催されるメナム・フォーラムという研究会で、題目「タイ産香り米ジャスミン・ライスと籾米担保政策」の報告を行い、タイ東北部で栽培が拡大してきたジャスミン・ライスの歴史を解説し、インラック政権の籾米担保政策の問題点と課題について報告した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度は、タイにおける資料調査を中心に研究を進めたため、オーストラリアにおける調査研究をすることができなかった。そのため、平成26年度は、オーストラリアにおいて資料の調査収集を積極的に進めたいと考えている。
|
今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、特に、オーストラリア国立公文書 館やオーストラリア国際開発庁等での資料調査や、関係者へのヒアリング調査を中心におこなう。また、オーストラリアの国際協力を受け入れた、タイ側の意図や経緯などについても、資料調査を進める。タイのバンコクにあるタイ国立公文書館等で、特に、タイ政府のタイ東北部の農業開発に関する資料の調査収集も行う。日本国内では、特に、自然資源管理および農業関係の資料が多数所蔵されている、京都大学東南アジア研究所図書館において、タイ東北部の農業開発に関する文献資料を調査・収集する。
|