応用一般均衡モデル等を用いたシミュレーション分析の手法を適用して、日本を含む世界経済が直面する喫緊の課題について分析を行った。そこでは、震災や農産物の生産性ショック、あるいは、直接投資の急減のような不確実性を考慮して、様々な経済活動が受ける影響や、貿易自由化のような政策的対応の効果を計量的に明らかにした。また、政策課題に関するシミュレーション分析だけでなく、そこで用いる応用一般均衡モデルのようなモデルの性質を明らかにし、その分析の妥当性や用いるデータ(産業連関表)や仮定するパラメータ(代替の弾力性)から受ける影響を再検討することも行った。
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