(1) 混合寡占市場の下での公企業と私企業の合併がもたらす社会厚生への影響:公企業と私企業が競争する市場で,公企業と私企業の合併が,社会厚生を増加するか否かを,特定の費用関数の下でシミュレーションした.(2) 合併が社会厚生に中立的であるという中立性定理の検証:規制当局が企業に対して適切な補助金政策が実施できる場合に,民営化中立性定理がこれまでよりも広範囲で成立することを示した.(3) 規制の国際平準化に関する考察:他の国の社会厚生に対する配慮があったとしても,所得移転は資本蓄積を阻害し,移転国の社会厚生を改善しなくなるという結論を論文雑誌にまとめた.
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