本研究課題では、寡占市場における環境配慮財の開発やcleaner productionへの投資に対して望ましい投資形態を研究し、さらに企業の社会的責任(CSR)が厚生与える効果も考察した。その結果、以下のことを明らかにした。(1)生産カルテルが環境投資の促進する効果をもつ。(2)cleaner productionへの投資にあたっては協調行動を認めるべきではない。(3)時間整合的な排出税が課される規制環境下では、利潤最大化行動から離れる環境CSR投資が企業利潤を高めうること、そして社会的にもより望ましい。
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