2000年以降の貿易構造は、金融危機による変動はあるものの、日本のアジア地域への貿易依存度は上昇している。しかし、アジア全体の貿易に占める日本の相対割合は低下している。それに対して、中国のアジア全体に占める貿易の相対割合は拡大している。ここから、アジア地域でのリンケージの相対を縮小させているという、デ・リンケージという定量的構造を提起した。 デ・リンケージは、単にサービスリンク・コストの低下によるによる企業活動のグローバル化だけでは説明することは出来ない。そのため、企業の関係による能力形成とその補完関係、そして、関係をささえる制度基盤としてのグローバル生産システムの分析の定性的をおこなった。
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