• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実施状況報告書

気候変動が日本の農作物生産に及ぼす影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25380325
研究機関東北大学

研究代表者

日引 聡  東北大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (30218739)

研究分担者 宮脇 幸治  関西学院大学, 経済学部, 准教授 (40550249)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード気候変動の農業影響 / 土地生産性 / 作物別土地費用 / 気温上昇
研究実績の概要

平成27年度は、以下の研究を実施した。
(1)収集した市町村レベルのパネルデータを用いて、気温上昇が農作物の土地生産性に与える影響を分析するために、作物別に土地生産性関数を推計した。対象とした農作物は、22の農作物(米、みかん、いちご、りんご、ぶどう、小麦、茶、かんしょ、だいこん、にんじん、ばれいしょ(じゃがいも)、さといも、はくさい、キャベツ、ほうれんそう、レタス、ねぎ、たまねぎ、きゅうり、なす、トマト、ピーマン)であった。
(2)推計の結果、2℃の気温上昇で土地生産性が上昇する作物は、米、いちご、みかんであった。一方、2℃の気温上昇で土地生産性が下落する作物は、きゅうり、なす、トマト、ブドウ(以上が5%以下の下落)、かんしょ、大根、にんじん、ほうれんそう、ねぎ、ピーマン(以上が5~10%の下落)、小麦、白菜、玉ねぎ、じゃがいも(以上が10~20%の下落)、里芋、キャベツ、レタス、リンゴ(以上が20%以上の下落)であった。
(3)すなわち、気温上昇によって土地生産性が大幅に下落する作物は、里芋、キャベツ、レタス、リンゴであった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年4月に、大学を変わったため、新しい授業への対応、その他、雑用等で、当初予定していたほども時間をかけることができなくなってしまったため。

今後の研究の推進方策

平成28年度(最終年度)は、土地利用モデルを構築し、得られたモデル(生産性モデルと土地利用モデル)を利用して、気温上昇が土地利用、土地生産性に与える影響をシミュレーションし、最終報告書を取りまとめる。

次年度使用額が生じた理由

当初、2015年8月に予定していた研究打ち合わせの海外出張が、先方との予定がつかず実施できなかった。

次年度使用額の使用計画

昨年度計画していた研究打ち合わせ(海外)を夏休みを利用して完了し、研究成果のとりまとめを行う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件)

  • [雑誌論文] 日本の固定価格買取制度と太陽光発電普及の効果2016

    • 著者名/発表者名
      日引聡
    • 雑誌名

      『原発事故後のエネルギー需給の変化と日本経済への影響』(馬奈木編)、ミネルバ書房

      巻: 未定 ページ: 未定

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Do Environmental Regulations Increase Bilateral Trade Flows?2015

    • 著者名/発表者名
      Tsurumi, T., Managi, S. and Hibiki, A.
    • 雑誌名

      The B.E. Journal of Economic Analysis & Policy

      巻: 15 ページ: 1549-1577

    • DOI

      10.1515/bejeap-2014-0164

    • 査読あり / 国際共著
  • [雑誌論文] 久米島農家の赤土流出対策実施・サトウキビ作型選択の要因2015

    • 著者名/発表者名
      岡川梓、堀江哲也、須賀伸介、日引聡
    • 雑誌名

      環境科学会誌

      巻: 28 ページ: 432-437

    • 査読あり / 謝辞記載あり

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi