本年度(平成27年度)に研究課題にあたる作業はすべて完了した。該当する作業は、データ収集、推計用データベース化、メタ輸出入関数の推計、文献サーベイ、通商制度調査である。 (1) 数値データのデータベース化については、推計関数の主たる変数に関するものをSTATAで再推計しやすいように整理(期間、変数名など)したうえで、保存している。 (2) EUとNAFTAの通商法制の調査は、必要な資料はほぼ入手済み。整理した一覧表を作成ずみ。 (3) 関数推計作業(gravity modelの推計)は、妥当と考えられるスペックにおいて推計済み。本調査の課題である国境効果が、たとえ自由貿易協定が発効してある程度の時間が経過していたとしても、相当程度残存していることが明らかとなった。 以上のように、作業ベースでは、本課題は完了しているが、今後は、その成果に基づいて、論文の執筆、編集、投稿、各種媒体による発表の段階となる。
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