Nicola D. Coniglio バーリ大学(イタリア)准教授との共同論文"International Integration with Heterogenous Immigration Policies"が、海外の査読付き学術雑誌International Economicsに掲載された。 研究では途上国から先進国に対して国際労働が生じるが、1先進国の1つのA国では質的な受け入れ規制を行い、一定の技術を持たない労働者を排除しようとしているが、記述を持たない者たちの不法就労を完全には規制できない。これに対して、もう1つの先進国B国では量的な移民受け入れ規制を行い移民量を自国の国民所得が最大になるようにコントロールしている。これら2つの先進国が地域的経済統合によって自国国民相互の移動が可能になった時に生じる経済効果を理論分析し、結論として当初の賃金水準がA国とB国のどちらが高かったかにより、両国ともに経済統合で利益を得たり不利益になったりするということが判明した。 この研究の2つある主要目的のうち1つについてはすでに2014年度にやはり海外の査読付き学術雑誌に掲載されていたため、これで2つの研究がそれぞれに世界的に評価されるレベルの業績を上げられたことになる。
|