研究課題
2011年に東北関東地方を襲った自然災害からの復興の道筋をどのようにつけるのか。また、今後予測される大規模な自然災害にいかに対処すればよいのか。さらに、人の「絆」が果たして、どのような役割を果たすのか。これらの問題を考察することが本研究課題の主要目的であった。主な研究成果としては、個人レベルのパネルデータを利用した、東日本大震災の前後でどの程度人々の幸福度が変化したかを分析した論文がある。この論文では、人々の信頼度が高いほど、被災地域の人々の幸福度が相対的に高いことが示された。この論文は、査読付国際学術誌であるSocial Indicators Researchに掲載された。また、50万近くの観測数を含むデータを用いた、阪神淡路大震災の影響を分析した論文では、阪神淡路大震災の後では、被災地に近い地域ほど、ボランティアの参加率が震災後高まったことが示された。この研究も、査読付国際学術誌であるPapers in Regional Scienceに採択された。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 謝辞記載あり 3件)
Social Indicators Research
巻: 123 ページ: 919-935
International Economic Journal
巻: 29 ページ: 359-374
Pacific Economic Review
巻: 20 ページ: 761-777
Economics & Human Biology
巻: 21 ページ: 110-121