今後の研究の推進方策 |
平成26年度の研究計画においては、オペレーションズ・リサーチ関連の研究の概観を行う。Schilling, Jayaraman, and Barkhi (1993),R.Z. Farahania,N.Asgarib, N.Heidaric,M.Hosseininiac and Mark Goh(2012)のサーベイ論文から始めて、関連の文献の概観を行い、理論的研究のヒントとしたい。平成26年度は、平成25年度の文献研究から得た着想を元にして、救命救急医療制度のモデル構築に努める。救命救急医療の特徴を精査し、Felder and Brinkmann(2002)の研究の拡張の方向性の模索を中心に理論的研究を進める。 平成25年度に引き続き、国内外の救命救急医療の現状について、情報収集を行う。国内については、保健医療計画を精査した中で興味深い鹿児島県、北海道、東京都の事例を詳細に分析し、ヒアリング調査も実施する予定である。海外については、オーストラリアに加えて、オランダ、イギリス等の事例についても文献研究、統計の収集に努めると同時に、必要に応じて、ヒアリング調査も実施したい。公表されている統計では実証研究に必要なデータが収集できない可能性が高いため、アンケート調査を行うことも念頭に置き、その準備を行う。
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