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2014 年度 実施状況報告書

発展途上国の年金制度の持続性と制度改革

研究課題

研究課題/領域番号 25380367
研究機関千葉経済大学

研究代表者

染矢 将和  千葉経済大学, 経済学部, 准教授 (40589397)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード年金制度改革 / 世代重複モデル / 一般均衡モデル / Effective Labor
研究実績の概要

平成26年度は年金制度の持続性分析で標準的に使用されている世代重複モデル(OverlappingGenerationsModel) の理論的な理解を中心に行った研究を基に昨年度は理論モデルを走らせるソフトウェアであるMatlabを使って理論モデルから数量分析が可能な分析モデルの開発に注力した。特に、研究計画にもあるように労働市場をモデルに導入する等モデルを精緻化に努めた。労働市場で、労働供給を内生化し労働市場をモデルに導入する際、マクロの生産性とは別に、年齢別生産性をいれ、同じ期の労働者の生産性について各年齢で異なるようにEffectiveLaborの概念を導入し若い時には学習効果により年齢の上昇とともに生産性が上昇するものの、勤労期の後半では体力の低下により年齢とともに生産性が低下するメカニズムの導入に注力した。また、政府部門に国債発行をいれ年金収支の国債による補てんを可能にする。これにより、将来世代を含む世代間の公平性の分析が可能になる。また、死亡確率(定率)を導入し、平均余命の変動が可能となるように人口構造を設計する。政府部門及び国債発行メカニズムの導入には成功したものの、EffectiveLaborの概念を導入には、試みは成功していない。そこで、ドイツのキール政界経済研究所で発表し、同研究所の研究者からアドバイスを受けた。また、モデル開発の研修(ベルギー自由大学のEcoMod)受講し、研修の中でも開発中のモデルを発表し、参加者のアドバイスを受けた

政府部門及び国債発行メカニズムを取り入れた簡易モデルは既に完成しているので、年金制度の持続性分析はこの段階で可能と考えている。今後はモデル開発の進捗状況を考慮しながら、精緻化を進めていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初計画していた労働市場におけるeffective labor及び政府部門と国債発行メカニズムの導入のうち、政府部門と国債発行メカニズムの導入については成功しているものの、effective laborについては、モデルデザインには入れているものの、実際にMatlab上のプログラムがうまく動いていないことから、当初計画よりやや遅れている。

今後の研究の推進方策

基本モデルは既に完成しており、平成27年度は分析の実施を目的にモデル開発状況を勘案しながら、今後はモデルの精緻化に注力していく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Sustainability in Pension System of Population Growing Developing Economicies2015

    • 著者名/発表者名
      Masakazu Someya
    • 学会等名
      EcoMod Research Center , Free University of Brussel
    • 発表場所
      TKP Conference Center Raffles Place,Singapore
    • 年月日
      2015-01-26 – 2015-01-26
  • [学会発表] Sustainability in Pension System of Population Growing Developing Economicies2014

    • 著者名/発表者名
      Masakazu Someya
    • 学会等名
      Kiel Institute of the World Economy
    • 発表場所
      Kiel, Germany
    • 年月日
      2014-11-08 – 2014-11-12

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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