インフレ抑制政策はデフォルトの長期化を通じてインフレ率やGDPギャップの変動を増幅させ厚生コストを高める一方、危険資産と安全資産の利子率を定常状態の値で一致させる政策はデフォルトを速やかに収束させると同時にインフレ率やGDPギャップの変動を抑制し厚生コストを減じる、という結果が得られた。小国においては税収減をもたらすようなショックに際して一時的に公債残高を減少させる政策はデフォルトを長期化させインフレ率やGDPギャップの変動を高め厚生コストを高める一方、一時的に公債残高を上昇させる政策はデフォルトを生じさせる一方インフレ率やGDPギャップの変動を抑制し厚生コストを減じる、という結果が得られた。
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