研究概要 |
企業と銀行のリスクテイク指標の構築のためのデータ収集を中心に行った。リスクテイク指標を構築するためには株価、企業の財務情報等の詳細なデータが必要となる。本研究ではスタンダードなリスク指標の構築のみならず、本研究テーマにそった新しいリスク指標の作成に向けて第一段階の作業を行った。具体的には、セグメント情報を活用して企業の株式リターンに対して、セグメントのポートフォリオの集合体とみなして株式リターンを再構築し、それに基づき新しい企業リスク指標の作成を行った。特に企業側のデータについては2000年代以降の分析対象となる上場企業のデータの収集を終わらせおり、当該リスク指標を用いてディスクロージャーの観点から多角的に検証を行っている。その成果の一部は複数の国際学会(European Finanacial Management Asscociation, Multinational Finance Soceity, European Finance Association, Finanical Management Associaiton, Western Risk Insurance Associationなど)において発表を行い、複数の有益なコメントを得て、現在はその修正に向けて改定中である。他方で、銀行データについても銀行のリスクテイクの観点から原稿をいくつか作成途中であり、その一部については来年度の学会発表を当面の目標に投稿中の状況にある。
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