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2014 年度 実施状況報告書

19世紀半ばから後半におけるジョン・ブライトの手稿の系統的研究

研究課題

研究課題/領域番号 25380434
研究機関首都大学東京

研究代表者

岩間 俊彦  首都大学東京, 社会(科)学研究科, 教授 (20336506)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードジョン・ブライト / イギリス / 19世紀 / 自由貿易 / 平和主義
研究実績の概要

英国のストリート、バーミンガムにて、ジョン・ブライトに関する未刊行手稿資料、刊行資料について調査した。
ストリートでは、前年度の調査実績をふまえて、ブライトと彼の親族(特に、妻や娘)に関する莫大な量の手稿資料について調査・収集した。また、ブライトと彼の親族の関わる出版物や政治活動の記録に関する一大コレクションについても調査した。これらの資料調査から、ブライトの政治活動と書簡の関わりについて考察を深めることができた。
バーミンガムでは、ブライトと関わりのある公的機関の未刊行手稿資料について調査し、ブライトと彼の出身選挙区の公的機関との関わりについて考察を深めることができた。
さらに、英国や米国の文書館に所蔵されていないブライトの書簡(ブライトとバーミンガムの業者)を発見し収集した。
9月には、ブライトの政治活動の特徴の一つでもある自由貿易に関する運動について、ロンドン大学・バークベック・カレッジ・教授、フランク・トレントマンより、The Political Power of an Economic Idea:Free Trade and the Transformation of British Politics and Culture, c. 1846-1931の研究報告を行い、学内外の研究者と共に活発な質疑応答を行い、同運動に関する最新の研究動向と研究手法について理解を深化させることができた。
これらの調査や研究活動の成果の一部については、9月に開催されたHistory of Consumer Culture 2014 Conferenceにて、Debates, social tensions and consumption in the urban community: Debating societies in Birmingham, c. 1850 - c. 1890という研究報告に結実し、同報告原稿を共著の論文集として刊行するだけでなく、報告原稿を改訂した原稿を英国の学術誌に投稿中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究に関連した成果の報告や投稿を行っており、今後も本研究に関連する研究報告や論文の作成・推敲を行いながら、今後も研究成果を公開できる見込みである。
他方で、ストリートの文書館等に所蔵されている大部の未刊行資料群の調査や英国図書館等に所蔵されているジョン・ブライトの手稿の調査について、前者については、未調査の手稿資料群が存在することから引き続き調査・収集を行う必要があり、後者については、注目箇所にしぼって調査・収集を行う必要がある。

今後の研究の推進方策

3年目には、英国ストリート、ロンドン、バーミンガム等において、未確認あるいは未収集のジョン・ブライトの大部の書簡群等からなる未刊行手稿資料について調査する。さらに、関連してブライトと親交のあった政治家・政治運動家の書簡についても引き続き調査する。また、これらの手稿資料の証言と同時代の新聞の証言を比較検証する。
これらの資料調査や分析と並行して、関連する研究文献の検討を行いながら、ジョン・ブライトと彼の出身選挙区の関係だけでなく、自由貿易、平和主義、議会改革の観点からブライトの活動や発言について分析する。
関連する研究成果の公開については、投稿中の論文への対応、新たな研究報告原稿や論文の作成を進める。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Debates, social tensions and consumption in the urban community: Debating societies in Birmingham, c. 1850 - c. 18902014

    • 著者名/発表者名
      Toshihiko Iwama
    • 学会等名
      History of Consumer Culture 2014 Conference
    • 発表場所
      学習院大学(東京都)
    • 年月日
      2014-09-06

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公開日: 2016-05-27  

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