本研究の成果として日本・欧米大企業の事例研究により企業の衰退または倒産が生じる原因を第一にカリスマ会長またはCEOへの権力の過大集中が企業統治を無機能化にあることを示した。この事実はドイツの調査によりVWを含む「ドイツ同族大企業」として2015年出版した。第二にこれを防止するためにこれら二大役職の任期、選任の過程の明確な文書化が重要であること、第三に取締役会はこれら役職の任期期間における企業への貢献を評価し、再任または退任を決定すべきこと、第四に真に独立性の高い社外取締役が役員総数の最低三分の一以上を占めることが最重要である。さらに社外取締役は自ら管理者と接触し社内の問題点を発見すべきである。
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