エル・ファロル問題をもとにした連続意思決定ゲームを開発し,2人集団7組と個人7名で競う実験をおこなった。リスク志向と予測の単純さ,成功した意思決定をそのまま繰り返す度合いについては個人と集団との間に差は認められなかった。失敗した意思決定をそのまま繰り返す度合いについては集団の方が強い傾向があった。 参加者226名に対して地震に遭うリスクを評価してもらう実験をおこなった。確率を先に,恐怖の度合いを後に見積もると,逆の順番の場合よりも恐怖の度合いが小さく見積もられた(p<.001)。また恐怖の度合いを先に,確率を後に見積もると,逆の順番の場合よりも確率が高く見積もられた(p<.01)。
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