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2014 年度 実施状況報告書

NTBFs育成におけるエバンジェリストユーザーとしての政府調達の英米比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 25380496
研究機関東洋大学

研究代表者

西澤 昭夫  東洋大学, 経営学部, 教授 (80257435)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードSBIR/STTR / SBRI / PPI / Acqusition Agency / Non-acqusition Agency / DOD / DOE
研究実績の概要

今年度はアメリカのSBIRの実施について、取り纏め官庁である中小企業庁、及び非調達官庁(=Non-acquisition Agency)であり、国防総省、NIH、NSFと並び上位のSBIR支援額を誇るエネルギー省の担当者から、その特徴、分野、これまでの変遷と今後の戦略などについて、詳しく調査することが出来た。また、ワシントンで行われたUniversity Startup Conference 2015において、NSFのSBIR担当者からもその活動状況を聞くことが出来た。NSFとNIHについては、次年度に調査を行い、これまでの調査と併せ、最終的な研究成果を取りまとめる予定である。
成果の発表についていえば、1.昨年度に調査したイギリスのSBRIについて、アメリカのSBIRの形式的模倣を脱し、SBIRの特徴である「イノベーション創出に向けた公的調達(=Public Procurement for Innovation、以下PPIと云う)」を本格的導入するため、制度の大改革を行っていたが、その具体的な課題やプロセスについて、「英国SBRIの再出発に向けた制度価格」(日本ベンチャー学会『ベンチャーレビュー』第24巻、査読有り、59~63ページ、2014年9月)に論文を発表した。2.PPIを欠く日本型SBIRの問題点については、大滝・西澤編著『大学発バイオベンチャー成功の条件ー「鶴岡の奇蹟」と地域Eco-system-』(創成社、2104年10月)第5章「奇蹟」を超えるために(151~179ページ)に改善のポイントを記述した。3.日米の大学発ベンチャー企業によるイノベーション創出政策の対比について、The University of Texas at Austin付属IC2のIC2 Institute Research Seminar(2015年3月9日開催)において、プレゼンテーションとディスカッションを行い、有益なコメントを得ることが出来た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

昨年度調査したイギリスのSBRIの制度改革について、その背景、具体的な改革内容、そのプロセスなどについて、査読付論文を発表出来た。また、これまでの調査をもとに、大滝義博氏との編著『大学発売ベンチャー成功の条件』の第5章において、SBIRの日米比較と日本型SBIRの問題点を提起し、改善の方向性を提示することが出来た。また、本年度のアメリカにおける調査をもとに、エネルギー省におけるSBIRの実施について、その特徴や変遷などをまとめた論文「Non-acquisition AgencyにおけるSBIRの実施」をベンチャー学会『ベンチャーレビュー』第26号に投稿し、査読を受けている。最終年度のアメリカ調査をもとに総括的な研究論文を取り纏める予定である。

今後の研究の推進方策

これまで2年間の調査研究において、英米のSBIRの比較研究はほぼ完了した。今後はこの成果を英語論文や国際セミナーなどで発表し、英米の研究者のコメントなどを得つつ、最終年度は日本型SBIR挿入の問題点などを究明し、本研究の目標であった日本型SBIR改革の方向性を提起し、本研究の最終的な成果として、ベンチャー学会誌などに発表していく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 英国SBRIの再出発に向けた制度改革2014

    • 著者名/発表者名
      西澤昭夫
    • 雑誌名

      日本ベンチャー学会『ベンチャーレビュー』

      巻: 24 ページ: 59~63

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] The Miracle of Tsuruoka: Building an Effective Regional Innovation Ecosystem in Japan2015

    • 著者名/発表者名
      NISHIZAWA, Akio
    • 学会等名
      IC2 Institute Research Seminar
    • 発表場所
      IC2 Institute, 2815 San Gabriel St., Austin, TX 78705, USA
    • 年月日
      2015-03-09
  • [図書] 大学発バイオベンチャー成功の条件-「鶴岡の奇蹟」と地域Eco-system-2014

    • 著者名/発表者名
      大滝義博・西澤昭夫編著
    • 総ページ数
      207
    • 出版者
      創成社

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公開日: 2016-05-27  

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