研究課題
英国SBRI及び米国SBIRの調査研究から、SBIR型支援策の分析視角として、目的・機能・構造の特質を究明することにより、その本質と成果を評価できることが明らかになった。特にその構造はSBIRの成功要因と看做しえる。最終年度には、この成功要因を「競合と共進」の構造に求め、SBIR実施における「競合と共進」の構造分析を行い、米国のNSFの担当者、及び議会の委託を受けて評価を行っているNRCの実施責任者に合い、本研究に関するコメントを得ることが出来た。最終年度の研究として、当初の課題であった日本版SBIRの成果について、この分析視角をもとに日本版SBIRの調査を行い、その偏倚と実体を明らかにする研究を行った。結果として、日本版SBIRの目的は極めて米国SBIRに類似するものであったが、導入に際して法制化するなか、担当省庁の管轄領域の限界などから中小企業政策に変わり、「競合と共進」の構造も構築しえなかった現実を明らかにしつつ、これを再編するため、構造変化を起こさせ、機能と目的を本来のものにする提言を纏める事が出来た。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 2件)
日本ベンチャー学会誌 『Venture Review』
巻: 第27号 ページ: 45-50
東洋大学『経営力創成研究』
巻: 第12号 ページ: 75-86
『UNITT J』
巻: 第10号 ページ: 31-42
Interdisciplinary Journal of Economics and Business Law
巻: Vol. 4, No. 4 ページ: 9-28
巻: 第26号 ページ: 59-64