日本版SBIRの再生に向け、英米の先行事例を比較検討することから、(1)目的ではベンチャー企業による「死の谷」克服の支援、この目的を充足するため、(2)その機能として公的調達の活用(Public Procurement for Innovation、以下PPIという)、(3)実施における「競合と共進」の構造を持ったことを明らかにしえた。特にPPIを中軸にした「競合と共進」の構造がSBIR成功の要因となっていた。本研究においては、これまで十分に明らかになっていなかったSBIRの成功要因を提示しつつ、この観点から日本型SBIRを分析評価し、従来とは異なる再生策を提言することが出来た。
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