本研究においては、次の諸点を明らかにしてきた。第一は、日系については、一次部品メーカーのアジアにおける展開については、組立メーカーとの資本関係が基本にあること、第二は、単純に、組立メーカーによる株式所有だけでなく、部品メーカー間でも持合いが進行していること、第三は、こうした事態は、平均的に日本の組立メーカーで進んでいるのではなく、株式所有に積極的なトヨタとにホンダとそれ以外のメーカーに分かれていることである。 こうした成果は、山崎修嗣著『日本の自動車サプライヤー・システム』法律文化社(2014年5月)として刊行するとともに、2016年6月の産業学会において報告している。
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