本研究は、伝統的日本企業におけるドイツ的制度の移転プロセスの実態を知るために、日独間でM&Aや国際合弁がなされた企業をピックアップした。そして、被買収企業及び買収企業や買収後の組織変化とその実態についてヒアリング調査を実施した。つまり、ドイツ的システム導入において生じた課題について究明することを目指したのである。 ヒアリングは4社に対して行われ、そのうち3社は、日本法人のトップマネジメントが数時間に渡り回答をした。内容は多岐にわたり、非常に機密性の高い情報を知る得ることができた。研究成果として、研究発表を英語で3回、日本語で3回行い、書籍1冊と論文2本を上程した。
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